東京競馬場の馬場内広場は子供の天国

2014年4月27日（日）
　3歳の孫を預かった。市内には、財布を気にせず、祖父母気分を堪能できる遊園地がけっこうあるので利用しない手はないのだが、なにしろ、水遊び大嫌い、動物大嫌いの気難し屋、思案した挙句、弁当持参で競馬場内の遊園地に行くことにした。

　馬場内広場にはさまざまな遊具があり、大勢の子供たちが遊んでいた。網目状にロープを張り巡らせたアスレチック遊具や、やっかいな波型通路を渡らなければならない滑り台や、ちょっとこわいトンネル滑り台。

　怖い遊具に立ちすくんだり、滑ったり、転んだりしては泣き叫ぶのだが、スリルに魅了されたか、同じコースへの挑戦を何度も何度も繰り返す。なだめすかして注意をそらし、海賊船にたどり着いた頃にはもう日も暮れかけていた。

　ああ、疲れた。この次はいつもの近所の公園へ連れて行こう。緑のない街なかで暮らしている子にとって、府中の公園はどこも十分に楽しい場所の筈なのだし。と言ったそばから、お爺ちゃんは、乗りそこなったミニミニ新幹線に次回は乗せてやらなきゃと意気込んでいる。

（関口まり子）