「高尾山」の名にちなむ、多摩の地場産ブドウ

2014年8月15日（金）
　府中周辺には意外と果樹園が多く、遠出せずとも手軽に果物狩りを楽しめる。その一つがブドウ。中でも、立川市で開発され、多摩地区の特産になっている「高尾」という品種に以前から興味があった。東京生まれの東京育ち、是非とも味わってみたい。

　お盆休み真っ只中、高尾を栽培する果樹園のオープン初日に合わせて、自転車を走らせた。西府崖線湧水の近く、ＮＥＣ工場裏手に朝倉果樹園が広がる。夏の容赦ない日差しでとろけていた体も、たわわに実ったブドウを見たとたんシャキンとした。食欲は偉大だと思う。

　受付でハサミとカゴを借り、早速ブドウ狩り開始。念願の高尾ブドウが選び放題だ。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、袋の下から覗いたり。結局、農園の方のアドバイスに従い、色よしツヤよしの一房をプチン、ズッシリ感もよし。ついでに緑のシャインマスカットも入手。

　見た目がよくても味はどうか。帰宅後、高尾をパクリ。濃密な甘みの中にわずかに感じる酸味がアクセントとなり、絶品以外の表現が見当たらない。香りと甘みが後を引くシャインも同様。多摩の誇れる名品である。東京五輪でアピールしたらうけるかも。

朝倉果樹園
府中市日新町2-7
Tel:042-363-0348
9:00～12:00 14:00～18:00（8月中旬～9月上旬）荒天休業
高尾1kg 1800円、シャインマスカット1kg 2500円
http://ameblo.jp/yasukichi9/
https://twitter.com/kajyu_asakura

（永澤康太）