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作成日 2015.06.18

この記事の分類 娯楽, 府中絵日記

『源氏物語』 - 府中グリーンプラザ名作映画会

映画「源氏物語」2015年6月18日(木)
 1951年吉村公三郎監督作品「源氏物語」を見る。「源氏物語を読む会」の講義が毎回楽しみだったので、映像で見ておくのも何かの参考になるかと思ったのだが、僕の頭の中でイメージが勝手に一人歩きしていたようだ。

 長谷川一夫の光源氏は光り輝くようには見えず、木暮実千代の藤壺は憧れを感じないし、乙羽信子の紫の上も妙に年増っぽい。この映画が作られた当時の人々は皆今より大人だったのだろうか。

  ただ、冒頭に描かれる吹きっさらしの板敷廊下にはリアリティを感じた。修復された絵巻や再現画像には絢爛豪華な御殿が描かれているが、怨霊が跋扈する時代なのだし、裾の汚れそうなホコリだらけの屋敷は納得がいく。

 がっかりしたのは六条御息所をはじめ、お気に入りのキャラクターが端折られていたこと。原作にない京マチ子の「淡路の上」や光源氏をねらう刺客の登場にもエッと思った。

 源氏物語は1年かけてドラマチックに展開していく大河ドラマにぴったりのような気がする。しかし、そうなればまた配役や脚色に不満続出ということになるのかも知れない。やはり頭の中で、僕の源氏物語を作り上げていくのが一番か。

(田中則夫)