寿中央公園の盆踊り

2015年8月1日（土）
　ドンドンパンパン、ドンパンパン。賑やかに響き渡る音曲。桜通りに面した寿町の公園を通りかかったら、提灯の明かりに照らされて浴衣姿の人々がうごめいているのが見えた。

　恒例の夏祭り。闇に浮かぶ櫓の下を盆踊りの輪が回る。それを遠巻きに囲むテントでは、競うように威勢のよい掛け声が飛び交っている。なかなかの活気だ。この界隈の子供人口が増えているのだろうか。それとも、祭りを純粋に楽しもうとする大人が増えているのか。

　帰る道々、駆けてくる若い男女のグループとすれ違った。
「おうっ、もう始まっちゃってるぜ」
　まだあどけない顔つきからすると十代半ばだろうか、板についてない浴衣姿が微笑ましい。

　彼らが年をとっても、青春時代を笑って懐かしむことのできる、明るい世の中であり続けて欲しいと切に思う。

（関口まり子）