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作成日 2017.01.21

この記事の分類 府中絵日記, 美術・工芸

壮観、圧巻、中学生の美術作品展 - 第61回北多摩地区中学校美術展

第61回北多摩地区中学校美術展2017年1月21日(土)
 府中市美術館の市民ギャラリーに人だかりがしていた。覗くと壁面と平台を埋め尽くす大量の図工作品が目に飛び込んできた。府中市、立川市、武蔵野市など北多摩地域の公立中学校の生徒たちの合同展覧会だ。

 作品の数だけでなく、4コマ漫画や立体額など表現形式も多様で、図工と言えば水彩画と粘土細工くらいしかなかった昔の小中学校教育と比べると隔世の感がある。日頃アートに触れる機会が多いからか、技術や道具も進化しているのか、みんな、うまい。圧倒された。

 しかし見ていくうちに何とも言えない重苦しい空気が澱のように溜まるのを感じた。
「心の中にずどーんと闇が入り」などの文字を散りばめた絵画をはじめ、「出られないんじゃない。出ないんだ」と表題の付いた鳥かごの中の人物像、足首を鎖につながれた人物の粘土作品など、暗い作品が目につく。

 未来を信じられない今という時代に対する絶望と不安が、意図したかどうかは別として、作品から漏れ出てくる。鋭い刃を突きつけられているような気がした。

(関口まり子)