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作成日 2017.09.14

この記事の分類 府中絵日記, 自然・動植物

雑田堀のハンノキ

雑田堀のハンノキ2017年9月14日(木)
 先月の、真夏にしては涼しい日、仲間と連れ立って雑田堀の緑道を歩いた。水路は途中何度か暗渠になったり私有地に入ったりして、思った以上に長くウネウネと続く。

 涼しいと言ってもやはり夏、がんばって歩いたというほどの距離でもないのに汗が吹き出る。そこに突然立ちはだかる鉄柵。誰からともなく、
「もう引き上げようよ、喫茶店行こうよ」

 堀をめぐる旅はあえなく挫折したが、旅の記念にと、伐採予告の札が付いたハンノキの枯れ枝を生け花の材料にと少々いただくことにした。クリスマスまでとっておけば、木の実でリースも作れる。

 そうして、しばらく部屋に飾っていたのだが、実の中に小さな虫でもいるのか、くしゃみが立て続けに出て止まらなくなった。

 気になったので熱湯にひたしてみたら、水が濃い焦茶色になった。ふと思いついて、以前何かの礼にといただいた絹の裏衿を鍋に入れ、焼きミョウバンを適当に混ぜてみたら、何とも上品で趣のある黄色に染まった。

 思いがけない収穫。こんなことならもっとたくさん採ってくればよかった。あのハンノキはもう伐採されてしまったかしら。

(関口まり子)