府中多摩川河川敷はツバメのねぐら | 府中まちコム
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作成日 2012.09.13

この記事の分類 府中絵日記, 自然・動植物

府中多摩川河川敷はツバメのねぐら

多摩川河川敷のアレチウリ駆除作業2012年9月13日(木)
 午前9時半、多摩川土手道(府中多摩川かぜのみち)をウォーキング。いつもは涼しい夕方に出掛けるが、今日は気分を変えて午前とした。朝から気温が上昇し歩く人は疎らである。

 四谷橋から200メートルほど下流へ下がった河川敷に「アレチウリの駆除作業中」の大きな看板が目に付いた。何ごとかと土手を下りた。

 府中野鳥クラブの主催するヨシ原保全活動である。特定外来生物アレチウリ(蔓性物)がヨシに巻きつき害をおよぼすため駆除するという。この猛暑のなか長袖作業服の男女15名ほどが作業をしていた。直径1.5センチほどもある蔓を切り除去するのは大変な力作業だ。

 四谷小学校裏の多摩川河川敷には高さ約4メートルのヨシの大群生が広がり、ツバメの集団ねぐらとなっている。毎年初夏に南方から飛来し、子育てして8月には約5万羽の群となる。日没のころになると、この5万羽のツバメが四方八方から帰って来て、まだ夕焼けが微かに残るヨシ原の上空一面を飛び交いねぐらを探す。この素晴らしい情景には一瞬我を忘れる。私はウォーキングの途中に何度かこの情景を眼にした。8月末ころからツバメ大群は南方へ帰り今は観られない。

 アレチウリの除去作業は毎年行われているそうだ。我々の知らないこの貴重な活動がヨシ原の環境を保ちツバメの大群を呼び寄せている。この地道な活動に頭が下がる。

 今日は暑い日中のウォーキングで疲れたが、新しい発見があり有意義であった。

(高橋昌司)