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作成日 2018.01.10

この記事の分類 わたしの作品

不便さを求めない社会

不便さを求めない社会2018年1月10日(水)
 路上に捨てられた携帯、置き去りにされた車、動かない電車、物がないスーパーなどなど、ある日突然電気がなくなり、慣れ親しんできた便利な都市生活がもろく崩れ去っていく。

 昨年二月に公開された「サバイバルファミリー」という映画の中の光景です。

 主人公になっている家族は、都市を捨て窮境への脱出をはかるべく地方へと、先が見えない不安にささいな事でも衝突を繰り返す。生きる目標があるにもかかわらず、エゴや弱さが顔を出す。異常な事態であるとそう思っても、どうすればいいのか途方にくれている。便利なものが使えない環境では、生きていけないのではないかと思うほど現代社会の脆弱性が見えてくる。

 水もお米も食べるものすべてが簡単に手に入らない状況では、家族は協力する、助け合う、誰かにたより誰かを大切にするようになっていくのが生きることにつながる。

 サバイバルという視点で作られた映画は他にもあると思いますが、電気のない生活など今まで想像もできなかった。登場人物の表情が協力し助け合うことによって、家族の絆も深まり明るくなっていく様が、見ていて心の豊かさとは何なのかを問いかけているようでした。

(佐藤基容志)

展覧会のお知らせ
「くる、めくるアート展」
1月25日(木)~31日(水)11時~17時30分(最終日16時30分まで)
府中グリーンプラザ分館ギャラリー
ご高覧ください。