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作成日 2016.03.13

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

コンテンツ産業と府中

図書館主催のビジネス支援イベント2016年3月12日(土)
 「未来のアーティストを育てる土壌が府中にもあった」という、図書館でもらったチラシの文言に惹かれてルミエールへ。市内で活躍している会社を紹介するビジネス支援イベントの第4弾。今回は同人誌印刷に特化した印刷業者の講演会だ。参加者は圧倒的に若者が多い。

 この印刷会社の社長さんは他の業者にはできない特殊印刷を次々考案して業績を上げた。自らも個人誌やミニコミ誌を発行しており、経営者であると同時にクリエーターでもある。綺麗な冊子が多数回覧された。よそでは聞けない業界の裏話も出て会場は沸いた。

 同人誌の中身はだいたいコミック。その流通と情報交換の舞台であるコミケは、今は来場者数100万人を超えるビッグイベントだが、第1回目は小部屋で参加者も数十人しかいなかった。知り合いの青年達が出展するというので私も手伝ったのだが、まさかこれほどの規模になるとは思いもしなかった。

 同人誌の作者は、金銭的に余裕がないと印刷代やコミケ出場費用が出せないため高齢化しており、30代以上の勤め人が多いという。クールジャパンとかコンテンツ産業とか、日本再興という言葉と共によく語られるが、若者が腕を磨ける環境がもっと整うとよいと思う、この府中でも。

(関口まり子)