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作成日 2016.08.06

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記

中央図書館、真夏の土曜の昼下がり

府中市中央図書館2016年8月6日(土)
 返却期限を過ぎた本をあわてて返しに行ったら、冷房がいつになく効いていた。高めの室温設定を「5年前の原発事故を忘れるな」との警告と受けとめ、じっと我慢するか早めに引き上げていたのだが、今日は思わぬ長居。

 いつもは見過ごす最下段の大型本を「ウンコ座り」で読みふける。立ち上がるとクラクラした。三度目の立ちくらみの後、急に力が抜けて床に寝転びたくなってしまったので、4階エレベーター前の休憩所に寄ることにした。

 窓に向かって横2列に並ぶ椅子席が、後列に一つだけ空いていた。ほっとしたが、見えるのは前の人の後ろ姿のみで手持ち無沙汰。スマホに夢中の一人を除いて全員外を眺めているらしく動かない。端っこのテーブル席では女学生らしき人がおにぎりを食べていた。食べ終わると、大串に刺した肉を袋から出して齧り始めた。

 前列の人が去ったので移ると窓の下が見渡せた。何回かバスが止まった。楽器を抱えた人や、赤ちゃん連れの夫婦やらが建物に出入りする。真向かいの自転車屋に女性が入り、その人影がウィンドウガラスの向こうにちらちら動く。なかなか出てこない。自転車を買うのか買わぬのか。迷っているのか。

 結果を見届けてから立とうと思ったが、歩く気力もいくらか出てきたので帰ることにした。自転車屋の前を通った時に覗いてみたが、彼女はもはや店内にはいなかった。

(関口まり子)