泣いて笑って、また泣く東京競馬場 | 府中まちコム
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作成日 2012.11.11

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記

泣いて笑って、また泣く東京競馬場

東京競馬場レース2012年11月11日(土)
 新聞社主催の初心者向け競馬セミナー、本日は第三回目最終講座。地元に住んでいながら、まともに馬券を買ったことがない。家を訪ねて来た友人に、当然知っている筈と競馬の話題を振られても、何も答えられないのがもどかしい。

 その悔しさを一気に解消してやろうと意気込んで、食事券と土産付き、しかもVIPルームから観戦できるという特典に惹かれて受けた集中講義だが、正直言って、つらい。疲れる。

 著名な解説者が毎回ていねいに馬の見方や予想の仕方を教えてくれるのだが、結局のところ、馬券を買うのは自己責任、人のせいにはできない。だから、たとえ100円でも負けると無性に悔しい。みんな無言になる。

 本日の京都競馬、エリザベス杯。解説者たちはこぞって、元野球選手大魔神の持ち馬、ヴィルシーナを推薦した。

 私はちょっとさからった。試しに100円買ったら、配当金が810円になった。金額が画面に表示されたとき、思わず「わーい」と叫んだ。そして「1万円買っていたら」「10万円買っていたら」と思った。

 「何でもかんでもお金」という現実を競馬場ほどストレートに感じさせる場所はない。仕事や人付き合いなら、言葉だけでも「お金のためではないですから」と気取ることもできるのだけれど、ここでは何を言ってもむき出しの欲望を見透かされそうで、ああ、疲れる。

(関口まり子)