テレビの中の府中公園

2018年8月4日（土）
　夜更かししてテレビドラマを見ていたら府中公園が出てきた。つい数ヶ月前には朝の連続番組で関西に住んでいる筈の登場人物が農工大のキャンパスを語り合いながら歩いていたし、府中ロケは別に珍しいことでもないのだが、見慣れた光景が映し出されるとつい見入ってしまう。

　ドラマの背景は内容とは関係ない。以前住んでいた場所もよくテレビや映画のロケ地として使われていたが、とうてい歩いていける距離ではないところを平然と散歩しているのを見て「ワープかよ」と笑ったものだ。

　府中公園にはよく行くので写真を撮ることも多い。ときどき開かれるイベントの動画も何本か撮っている。そのときの情景は覚えていて、出会った人や交わした会話ははっきり思い出せる。

　稚拙でも、別に商売でやっているわけではないし、それでいいではないかとも思うのだが、同じ場所を撮っているのにプロの作品と全然違うことに愕然として、どういう角度でどうやって撮ったのだろう、どうすればあのように撮れるのだろうとずっと考えている。

（関口まり子）