第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」 | 府中まちコム
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作成日 2021.02.09

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」

第13回恵比寿影像祭のゾーマトロープ

2021年2月9日(火)

昨年の府中市民協働祭りは新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ライブ配信や動画上映を主体とする「オンライン祭り」となり、多くの団体が動画で活動紹介や演技披露を行った。動画作りに不慣れな団体も苦労しつつ作品を仕上げ、一体となって祭りを盛り上げた。それがずっと心に残っている。

東京都写真美術館で映像祭が開かれていると聞いて見に行った。目の残像現象を利用したゾートロープ(回転のぞき絵)の展示から、リュミエール兄弟の映画、アニメ、最先端のコンピュータアルゴリズムを使った映像作品に至るまで、作品を鑑賞しながら進んでいく。動画の歴史と展望がすんなり頭に入ってきた。

動画は娯楽や芸術の分野だけでなくTVやウェブ上のコマーシャルや、フェイクニュースも含めた報道分野でも多様に使われている。音声や音楽の効果と合わせ、テクノロジーをうまく使えば人の心を動かせそうだ。魅力的だが、怖い気もする。

だが、どんなに技術が進んでも、結局のところ作品の質を決めるのは中身だろう。協働祭りで発表された動画の中には技術的に未熟であっても心に響く作品があった。映像に限らず、表現とは何か、あらためて考えさせられた。

(関口まり子)