時の流れゆくままに・1 | 府中まちコム
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作成日 2021.03.11

この記事の分類 府中絵日記, 随想

時の流れゆくままに・1

2021年3月11日(木)

2011年3月11日の東日本大震災から10年が経ったが、この災厄に関しては忘れ難い想い出がある。同年4月から愚息が仙台で仕事に就くことになっていたため、3月10日、荷物の搬入手伝い方々青葉山の教職員寮まで私も同行することになっていた。そして翌11日には、新鮮な魚介料理でも食べに女川港あたりまで出向こうとさえ計画していたのである。

ところが息子が急に北海道で開催される学会に出席せざるをえなくなり、10日の仙台行きは延期のやむなきに至った。一方の私は必然的に府中の自宅に留まることになった。

息子のほうは11日の午後2時羽田発の飛行機に乗って北海道千歳空港へと向かった。そしてなんと、その搭乗機が三陸沖洋上を飛行中にあの大震災が発生したようなわけだった。千歳に着いてから緊急事態の発生を知って驚いた彼から電話が掛かってきたのだが、お互い、津波に呑み込まれずに済んだ偶然の展開の中で唯々呆然とするばかりであった。

なお4月17日の「第12回・日本一役に立たない教養講座」では、東日本大震災以降の社会の変遷を踏まえながら「科学技術と社会」とテーマに拙い講義を行うことになっている。

(申込先)mail:liberalarts100@gmail.com 電話:090-4024-5405(担当・植松まで)

(本田成親)