すもも祭り

2025年7月20日（日）
殺人的猛暑だという昼日中、何を好き好んで出かけるのかと家人に呆れられたが、参院選の投票も済ませたし、散歩がてら「すもも祭り」開催中の大國魂神社へ。

小中学校は夏休みが始まったばかり。連休でもあり、遠出をしている人が多いのではと思ったが、神社は大勢の人でごった返していた。参道の両側はたこ焼きやかき氷屋に混じって何やら国籍不明の見慣れない食品の屋台がやたら目に付く。若者たちが列をなしていた。

桃やすももの看板を掲げたテントはあったが、人の気配はなく、売り台もない。かつてはすももを売る屋台が参道に連なっていたらしいが、年々減り、去年は1軒だけになったと聞いた。

すもも祭りの名前は、源頼義・義家父子が戦勝の御礼詣りにすももを供えたのが由来とか。その故事にあやかって、すももを売る店が並んだだけで、この地域一帯が産地だからというわけではないらしい。

すももの姿が見えなくても「すもも祭り」。すももを屋台で買う気はしない（申し訳ないが）のだが、カラス団扇の大看板に添えて、「すもも祭り」の名の由来を述べた絵看板があればよいのにと思った。

（田中則夫）