写真写りの不思議 | 府中まちコム
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作成日 2026.09.08

この記事の分類 府中絵日記, 美術・工芸

写真写りの不思議

彫刻家鈴木政夫さんの作品から気付かされたこと

どこにでもある自然石のようにも見える石の彫刻。けれどカメラのファインダーを覗いた瞬間、それは静かに微笑みかけてきたような気がした。初めてなのにどこか懐かしい、不思議な感覚。永遠にこの場所に居続ける石の彫刻と、いま向き合っている不思議な縁。その謎を解き明かすように、私はしあわせな気持ちになり写真を撮り続けました。

そのとき、ふと思った。人間と同じように、彫刻や景色にも「写真写りのいい・悪い」があるのではないか、と。それは造形の美しさだけではなく、カメラを向ける側と、向けられる側の「心の響き」だ。たとえ物言わぬ石であっても、こちらが愛おしく見つめれば、それに応えるように良い表情を見せてくれる。

この、被写体と響き合う関係性のなかにこそ、写真の永遠のテーマの一つが隠れている気がした。そんなことを考えさせられた、撮影旅行でした。

(知多半島の公園 お寺 小学校の裏庭 河原の遊歩道などに点在している彫刻家 鈴木政夫さんの彫刻作品の一部です。)   

(新谷明史)