植木販売の南国園

2015年3月31日（火）
　国分寺市東元町の南国園に山椒の木を買いに行った。国分寺街道を栄町から北に向かい、ダイソー100円ショップの向かいの道を右に折れて数分。広い圃場の入り口に切り枝の無人販売所がある。

　活け花仲間に勧められて初めて行ったのは10年近く前。切り花を買いに行ったついでに、並べてあった山椒の木を買った。ちょうど、料理用に木の芽が欲しいと思っていたところだった。

　ベランダでは育たないだろうと思っていたが、意外に丈夫で重宝していた。それが残念なことに今年とうとう枯れてしまった。

　南国園のご主人は85歳というが若々しい男前。仕事先の八王子で転落して肋骨を折り、5年以上経った今頃になって痛みを感じるようになったと嘆くが、腰が曲がっても好きな歌は続けているという。各地のホームに慰問に行ったり、歌唱指導したりするほどの腕前とか。なるほど、見せてもらった写真は、白いスーツのダンディな出で立ちで、大勢の女性に囲まれている。若い頃はけっこうな遊び人だったのではと、勝手に想像した。

　ついでに買った桜の枝は300円。こちらはすぐ花が散るだろうが、山椒は今度も長く役に立ってくれるだろうか。

（関口まり子）