白糸台の無人野菜売り場

2012年8月10日（金）

　府中に引っ越ししてきて一番驚いたのが、この無人野菜のお店。東京で、しかも新宿から電車で半時間のところでこの穏やかな田園風景。ここは本当に東京と思わずつぶやいてしまいました。

　転勤族でいくつかの地方都市に住んだ経験がありますが、ここが一番田舎の風景に近いかもしれません。季節ごとに畑の野菜たちは姿を変え、これは里いもの葉っぱ、これはジャガイモ、これはカボチャ。畑ですくすく育っている野菜たちにもだいぶ詳しくなりました。

　すぐ隣の畑で収穫された野菜が、このお値段で買えるなんて本当に幸せ。特に夏は色とりどりの野菜が店先に並びます。この猛暑の夏を、地元で収穫された新鮮な野菜を存分にいただいて乗り切ります。

　残念なことに、府中に引っ越してきて7年、この畑が段々と姿を消してきています。更地になり、住宅ができ、府中ののどかな風景が少しずつ変わってきています。何とかこのままの風景が残ってほしいものです。

（前川純子）