さくらのロールケーキをドトールで | 府中まちコム
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作成日 2013.03.17

この記事の分類 外食レポート, 軽食・喫茶

さくらのロールケーキをドトールで

ドトールの桜のロールケーキ2013年3月17日(日)
 府中駅の改札口と同じフロアにあるドトールでお茶。見た目がいかにも春らしい桜のロールケーキで、ちょっと長かった散歩の疲れをいやす。

 ドトールは駅を降りたところにもあるが、改札口フロアの方は本屋と直結しているせいか、本やパソコンを広げている人をよく見る。熱心に勉強している人も少なくない。

「ああっ」 
 突然叫び声がして何人かが総立ちになった。見ると、テーブル1つおいて隣の席で若い女性が分厚い書類を斜めにして水を切ろうとしていた。インクが滲んで垂れ出しているように見える。

「だいじょうぶですか」
 向こう側の客が気の毒そうにティッシュを差し出した。

 年配の男性二人連れの片方が隣の席の奥側に座ろうとしたとき、女性のテーブル上にあったコーヒーと水のカップをなぎ倒したのだ。自分の背負っていたリュックがカップに触れたことに気付いているのかいないのか、お爺さんは突っ立ったまま、カウンター内で忙しく立ち働いている店員に向かって空しく「おーい」と繰り返した。

 だいじな書類であったかも知れない。私だったらムッとするだろう。どうしてくれるのよと文句のひとつも言うかも知れない。ハラハラしていた。

 「だいじょうぶです」
 女性の明るい声がした。そして、結局、なにごともなかったように、客たちはそれぞれの作業やおしゃべりに戻った。私もほっとして、ロールケーキにフォークを入れた。

(関口まり子)