講演『樹木の寿命を見える化する ~未来の森を守るための寿命の科学~』 | 府中まちコム
府中まちコム

この記事について

作成日 2026.02.28

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記, 自然・動植物

講演『樹木の寿命を見える化する ~未来の森を守るための寿命の科学~』

2026年2月28日(土)

府中市役所府中駅北第2庁舎へ、生物多様性講演会を聴きに行く。講師は農工大の小林勇太助教。富士山麓の自然豊かな環境で育ち、青木ヶ原の捜索に消防団の一員として携わっていた父君の話を聞き、森に畏敬の念を抱いていたという自己紹介から始まり、生物多様性がなぜ必要なのか、また、樹木の寿命をどう測るのか、スライドを多用してわかりやすく解説。参加者から質問も活発に出て、2時間があっという間に過ぎた。

毎日のようにケヤキ並木沿いを行き来するので樹木の寿命には元々関心があった。朽ちかけた大木の幹に空洞ができている。嵐の後は無数の小枝が散乱している。落雷で倒れた木を見たこともある。木々の緑は目に優しいし、並木を誇りにも感じているので、健康で長生きしてほしいと思っていた。

日本の主要な樹木53種を調査した結果、樹木の「最大寿命」は378年、「平均寿命」は81年と算出されたとのこと。意外だが、平均寿命に関しては人間と大差はないようだ。同じ町なかという環境で、同じくらいの年月を、人も木も生き、そして生涯を閉じるということなのか。

人間も他の生物もそれぞれが穏やかに生を全うでき、その幸福が後世に引き継がれていくような町の存続を、帰る道々、夢想した。

(関口まり子)