「つげ義春のいるところ展」 | 府中まちコム
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作成日 2026.02.22

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記, 美術・工芸

「つげ義春のいるところ展」

2026年2月22日(日)

調布市文化会館たづくりで、マンガ家つげ義春の足跡をたどる展覧会が開かれている(3月22日まで)。調布市ゆかりの文化人だからか、若者から子連れの家族、高齢者まで多くの人が訪れていた。

つげ義春が多摩川の河原で石を拾っていたと聞いてはいたが、遠い場所と思い込んでいたので、調布市で漫画家として活動し、今でも住んでいるとは知らなかった。府中市に越してきてから、いっとき調布市にも仕事で回ることが多かったので、漫画に描かれている市内各地の風景も、「ああ、あそこだ」と思い当たる。調布市に住んでいる人たちにはきっと、楽しく見られる展示会だろうと思った。

小さな子が「この人、生きてるの?」と父親に聞いている。実は同じ印象を持ったのだが、展示を見ていくうち、現在88才だが40年も作品を発表していないことがわかった。

漫画は子供向けという思い込みが強かったが、1964年に創刊された雑誌『ガロ』は鮮烈で、中でも、つげ義春の作品に漂う静謐な不気味さに強い衝撃を受けたことを半世紀以上経った今でも覚えている。

展覧会では作品の一部も展示されているが、それらを見ているうち、回し読みをした仲間の顔ぶれや、当時の世相もなつかしく思い出された。

(田中則夫)