回転の早い寿司屋のハナシ | 府中まちコム
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作成日 2020.12.22

この記事の分類 和食, 外食レポート

回転の早い寿司屋のハナシ

2020年12月22日(火)

「寿司が食べたい」と呟いたら、年若の仲間が東府中のスシローに連れていってくれた。休日でもないのに大変な混みようだ。

店はすべて機械仕掛け。受付機の画面で希望の席と人数を入力すると番号票が出てくる。自分の番号がアナウンスされたらその紙に印刷されているQRコードをかざす。すると今度は座席番号票が出て来るので、それを手に自分で席を見つけるという流れだ。

初めて来たらしい家族連れが番号を呼ばれてまごついていると、容赦なく「○番のお客様はいらっしゃらないようなので次の番号の方に…」と自動音声が流れた。

レジの前では少し酔いが回ったらしい二人連れがセルフレジでの支払いに難儀している。
「しばらく来ないうちに勝手が変わっちゃって、全然わかんねえよ」
「伝票をここに当てればいんじゃねえか」
マスクをせず大声で話しているので誰も助けに行かない。 

ようやく席についたときは空腹感が最高に達していた。ベルトコンベアから離れた席についた私は注文用画面の操作もできず、「あっ、それ取って」と言い続けるのみ。

出番がやっと回ってきたのは支払いの段階だ。ベルトコンベアに載せられ回転させられているのはどうやら自分の方らしかった。

(田中則夫)