ひな祭りに想うこと | 府中まちコム
府中まちコム

この記事について

作成日 2025.03.01

この記事の分類 思い出アルバム

ひな祭りに想うこと

おひなさま

2025年2月28日(金)

ひな祭りが近づいてきた。「おひなさん」を飾った部屋は急ににぎやかになって、部屋に入るとなんとなく晴れがましい。そして、飾るたび、いろんな昔のできごとを思い出す。思い出は美化されるので、その多くは親にかわいがってもらった思い出だが、同時に、母の娘に対する幸せになってほしいという願いを痛いほどに感じて、しばし時の流れに思いをはせることになる。
しかし、タイパ(時間対効果)やスぺパ(空間対効果)やコスパ(費用対効果)が重視される現在ではこの風習もますます形骸化されていきそうだ。

たまに新たな発見もある。
有名なサトウハチロー作詞の「うれしいひなまつり」で、「お内裏様とお雛様・・・」は、男雛と女雛2人のこと」だとずっと思ってきた。ところが、「お内裏様は最上段の2人をまとめて指し、お雛様はひな壇にいる人全員を指す」という解釈があることを知った。NHKの「チコちゃんに叱られる」で放送されて知られるようになったそうだ。

解釈はともかく、「うれしいひなまつり」のやさしいオルゴールの音色を聴きながら、今年は母をしのんで涙ぐむ。

(森井マサ子)