あったらいいな、コミュニティカフェ | 府中まちコム
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作成日 2013.03.28

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

あったらいいな、コミュニティカフェ

コミュニティカフェ見学会2013年3月28日(金)
 引っ込み思案の私だが、市主催のある講座で知り合った人達にぶら下がるようにして、「地域共生のいえ訪問ツアー」に参加した。

 このツアーは自宅の一部を地域にひらいて活用することに関心のある人を対象に企画された。主催したのは「財団法人世田谷トラストまちづくり」という組織だから、本来は世田谷区民向けなのだが、ちゃっかり便乗させていただいたというわけ。

 この日訪ねたのは世田谷区羽根木と桜新町の2軒のお宅。「世田谷トラスト」からきめ細やかな支援を受けて自宅開放に踏み切ったお宅は現在12軒に及ぶという。そのうちの2軒にお邪魔したのだが、大勢で押しかけたにもかかわらず、ていねいで心のこもった歓待を受け、一同感激した。

 府中から繰り出したメンバーの中には当然、自宅開放を計画している方もいて、私はまあ野次馬のようなものなのだが、というか、むしろ利用者側の立場なのだが、ツアーに参加して目を開かれる思いがした。

 自宅を開放し、無料で居場所だけでなく茶菓まで提供するという方々に、はじめは慈善事業家のようなイメージを抱いていた。そんなサービスは時間とお金が余っている人のやることだと思っていた。

 けれどもスーパーマーケットの「半額」あさりに精を出しているという気さくなオーナーの話を聞くうち、自宅開放が金持ちの道楽ではないことに気付いた。

「人のためにやっているのではなく、自分が楽しいからやっている」
「ここに来てくれて、お茶を飲んでくれることがとても嬉しいの、心底ありがたいの。私って変かしら」
 というオーナーの言葉が心に残った。

 近くにこんな居場所があったら、私も立ち寄りたくなりそう。府中でも一歩踏み出せないでいる人たちを支援するような組織があればいいねと、帰る道々語り合った。

(関口まり子)