くらやみ祭の町に住む | 府中まちコム
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作成日 2013.05.04

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

くらやみ祭の町に住む

くらやみ祭の大太鼓2013年5月4日(土)
 これまでは府中市内に住んでいても「見に来るだけ」の風俗行事だったくらやみ祭が、八幡町に越してきてはじめて身近に感じられるようになった。

 祭りの準備を進めているのを間近に見たのも初めてだ。「5月の連休に府中の外に出たことがない」と近所の人が話していたが、彼らは年に一度の祭りのために残りの日々を過ごすのだ。

 路上で町内の人たちが大太鼓の練習をしていた。お年寄りも若者もバチさばきがみごとで、その姿にも、鳴り響く音にも心を奪われた。

 行列に参加して帰ってきた人たちをねぎらうために、待機所ではカレーライスを大量に作って待っていた。町内の人が力を合わせて祭りのために立ち働いている。

 9時頃コンビニに行ってみたら品物はほとんど売り切れていた。ふだんは8時を過ぎると人気もなく寂しく感じられる通りがこの日ばかりは嘘のようにあちこちに人がかたまって路上に座り込んでいて、私もたっぷり「お祭り気分」に浸った。

(林栽琴)