ツバメの集団ねぐら | 府中まちコム
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作成日 2013.07.26

この記事の分類 府中絵日記, 自然・動植物

ツバメの集団ねぐら

多摩川のツバメ2013年7月26日(金)
 近所の方が「ツバメのねぐらを四谷小学校前の土手に見に行く」というので一緒に行くと、府中野鳥の会の行事で、大きなライトをつけたカメラが4~5台据えられていた。

 茜色の空を飛んできて旋回し、いつの間にかヨシの草むらに消えていく。あたりが薄暗くなると望遠レンズを覗かせてくれた。ライトの光に目をパチパチさせているツバメたちの姿があった。眠る前の一時の様子である。

 ツバメは春に東南アジアから飛来し、人家や商店の軒先に泥などで椀型の巣作りをし、1~2回の子育てをする。卵は3~7個2週間で巣立ちする。餌は飛んでいるハエや蜂など昆虫を飛びながら取るという。

 ツバメは巣立ちの後しばらくは巣の近くで過ごしているがその後は仲間と一緒にヨシ原で眠る。他のツバメ達も加わり、大規模なねぐらになり、8月末に越冬地である東南アジアに帰っていく。

 ヨシのねぐらは7年前外来種の「アレチウリ」がはびこり、ヨシ原は倒れねぐらにできなくなった。野鳥クラブでアレチウリの抜き取りをして、ねぐらを再開させた。そしてまた3万羽のツバメのねぐら入りが見られるようになった。

(甘利ひさ子)