知ってるようで知らない憲法のキモ | 府中まちコム
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作成日 2013.08.04

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

知ってるようで知らない憲法のキモ

伊藤真の憲法講演会2013年8月4日(日)
 ルミエール府中のコンベンションホールで開かれた伊藤真氏の講演を聴きに行った。題して「変えていいの? 日本国憲法」。

 もし誰かが「国民には自由と権利が保証されている」と言って右側車線を猛スピードで運転したらたちまち大事故になる。そう、世の中には守らなければならないルールやマナーがある。だから権利や自由も保証する代わりに、日本人として守るべき本分とか礼節も憲法に定めておくのは当然でしょう、という説は○か☓か。答えは☓。

 国すなわち権力を担う側が国民の権利を奪ったり損なったりすることが、ときとして起きうる。そうならないよう、憲法は権力者を縛るために作られている。国民は民法や商法や刑法などの法律に反すれば罰を受ける。泥棒すると牢屋に入れられるとか、道路は右側走行すべしとか。国民を縛るのはこっち。

 難しい話はわかんないと他人事のように考えていると、憲法はいつの間にか骨抜きにされてしまう。せめて、変わったらどうなるかを、もう少し自分に引き寄せ、想像力を働かせて欲しいと氏は締めくくった。

(田口リョウ)