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作成日 2016.05.31

この記事の分類 わたしの作品, 映画評

目立たない色になる

佐藤基容志イラスト作品 映画を二度三度見て、脇役の役者さんの表情や声、しぐさなどが「たまらないな」と、演技力に魅せられてしまう時がたびたびあります。イケメンでもない、また美人でもない女優や男優さんの役回りを演じる人の顔や姿に
「いいな」
と、この上なく心が動いてしまうことがあるのです。

 映画の流れを作り出している場面場面がこうした脇役の人達によって支えられているから、監督やスタッフの人達による役者選びはとても重要になってくると思います。

 企業や組織の運営で何が重要ですかという質問に「適材適所ですよ」と言われることがよくあります。映画作りにもその事はあてはまります。この人でなければという脇役の方の演技は時にはほれぼれもします。

 他に例えて言えば、私は絵を描いている人間ですが、絵にも色や形(人物)の配色や配置は、適したところに決めていくといった事が大切になってきます。目立たない色こそ重要な役割をしているという事もあるのです。

《展覧会のご案内》
コラージュ美・彩展(2016)
6月5日(日)~6月11日(日) 11:00~18:00(最終日16:30まで)
府中グリーンプラザ分館ギャラリー

(佐藤基容志)