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作成日 2019.05.23

この記事の分類 府中絵日記, 映画評

公共図書館の未来

2019年5月23日(木)

 読みたい本が図書館で長期間予約待ち状態なら書店で買って数日で読み切り、さっさとメルカリで売るべしと仲間に助言された、そのすぐ後に、神田の岩波ホールでドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館』を観た。

 いわく、図書館は単なる本置き場ではない、無料の貸本屋でもない。知りたいという人々の要望に応える場所であり、知る喜びを伝える場所であり、すべての人に開かれていなければならない。あっ、そうか。図書館をまさしく節約のためだけに利用していたと猛省。

 映画はニューヨークの図書館で開かれる多彩な催しと、そこに集まる人々の様子を描く。彼の地の図書館は、府中で言えば生涯学習センターや文化センターの機能までこなしているという印象だ。

 羨ましいほどの図書館の在りようだが、カメラは運営会議のやり取りを通して図書館の背後に潜むアメリカ社会の様々な側面を浮き彫りにしていく。特に興味を惹かれたのは急速に進行中のデジタル化。ホームレスも自由にPCを利用でき、Wifi機器の貸出も行うというサービスに驚いたが、情報弱者の対策、電子ブック貸出の是非、地域資料のデータ化など、解決すべき課題も多そうだ。続きを見たい気がする。

(関口まり子)