スマホデビュー

2020年7月4日（土）

ケータイを買い替えるので付き合ってと年配の友人に頼まれ、ヤマダ電機に同行することになった。

店頭で、まずは現在契約している電話会社に電話して携帯電話番号ポータビリティ（MNP）の予約申し込みを行い、予約番号を受け取る。それがなかなかつながらない。延々と「ただいま電話が混み合っております…」を聞き続け、やっと通じたと思ったときは閉店時刻、手続きは翌日に持ち越しとなった。

友人の端末はボタンが3つ剥がれ落ち、白い石膏のようなものがむき出しになっている。製造はとっくに終了していて部品もないので修理もできないが、使うのは音声通話とショートメールだけだから不都合はないという。

電子メールは送受信できないし着信音も出なくなってしまったが、まだ使える。3Gサービス終了の意味もわからない。「けれど、コロナの定額給付金がもらえることだしさ」と彼女は言う。

真新しいスマホ端末とケースをやっと手に入れ、少し興奮している彼女に基本機能などを説明した。友達が大勢いるから後は大丈夫という。

その後2日ほどしてLINEのメッセージが届いた。添削したくなってしまう意味不明の文面。しかし飛び跳ねるように Thank you! のスタンプがべたべた押されていた。

（関口まり子）