熱中症警戒アラート発令中の寿中央公園で | 府中まちコム
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作成日 2020.08.11

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記

熱中症警戒アラート発令中の寿中央公園で

2020年8月11日(火)

長梅雨がやっと明けて、スカーッとした夏がやってくるのかと思ったら、本日午後2時の府中市の気温37.5℃。奇しくも「4日以上続いたらPCR検査を受けられるかどうか相談できるかも」とされた「目安」と同じ数値。

午前中なら大丈夫だろうと、ちょっとそこまでのつもりで外に出たら、たちまち汗だくになった。数歩進むたびに半分干からびたミミズを踏み潰しそうになる。

通り抜けようとした寿中央公園で子供たちが砂遊びをしていた。この炎天下、よく平気だなと感心する。子供はじっとしていない。若いお母さんたちは周囲に気を遣っているのか、マスクをつけたまま声も立てない。

ここには以前フジの大木があった。砂場を囲う鉄枠はその名残だ。夏場は緑の葉群れが格好の日除けになっていた。藤棚は再生できないとしても、せめて、残っている鉄枠に葭簀を乗せることはできないものかと、日傘をさしたまま砂場の縁に座っている母親を見て思った。

身近に小さな子供はもういないので、公園の真ん中あたりに位置する砂場も遠目に見るだけだが、藤棚がこの公園に欠くことのできない、気持ちを潤す存在であったことを、それがない今になって、今だからか、やっとわかった。

(関口まり子)