青木屋のお月見まんじゅう

2020年9月28日（月）

　友人と会った後、別れ際にお菓子をいただいた。帰宅するとちょうど学校から帰ったばかりの息子が、「おやつ、おやつ～」とはらぺこハイエナのように寄ってきて、私の手元の紙袋からあっという間にいただいたばかりのお菓子を発見して箱を開けて持ち去っていった。

　なかなか和菓子屋さんのお菓子を食べる機会がないせいか、とても美味しかったらしく、もっともっと！とお代わりをねだられたが私も食べたいので死守。何とか他の物で凌ぎ、嵐のように去って行ったので、どれどれ？とやっと落ち着いてパッケージを見てみたら、お月見まんじゅうと書いてある。そして何か箱に切り込みが入っている。加工するのか？なんだろう？白い紙も入っている。説明書きはないけれど、ここでようやくピンときた。お正月の鏡餅を飾る時に見たのと同じだ。

　お月見だんごのように重ねて飾ったりすればよかったのかもしれないがもう遅い。かろうじて残った一つだけをちょこんと乗せてみる。うさぎの焼印もかわいい。優しい甘さの白餡を味わいながら、猛暑から一転、急に涼しくなった秋の訪れを感じてしんみりした。

菓子の青木屋

http://www.aokiya.net/

（山崎あすみ）