スマホ版「ふちゅチケ」でお買い物

2021年10月3日（日）
 5,000円で7,000円分のお買い物という宣伝文句につられて地元応援商品券「ふちゅチケ」を申し込んでおいたら当選通知が来た。「利用者サイト」に飛んで登録やら、購入手続きやら、次々現れる難関を突破し、やっと手に入れたデジタル商品券、次のハードルは実地のお買い物だが、心細さが先に立つ。

レジの行列に並んでいる最中に、サイトにログインし、その後届くメールに記されたワンタイムパスワードを暗記するか「長押し」でコピーして、またサイトに戻り、貼り付け、やっと開かれる「QRコード読み取り画面」から、店舗のQRコードを撮影するという一連の作業を迅速にこなせるだろうか。後ろから舌打ちの連打が聞こえてきそうだ。

いざ挑戦と東府中のドンキへ。ログイン状態の筈がいつの間にか切れていて初めからやり直さなければならず焦ったが、レジの待ち行列はいわゆる「フォーク型」、レジ係のお兄さんも親切で、無事に支払い終了。ホッとした。

デジタル商品券はなるほど、よくできた仕組みだ。けれども、「ふちゅチケ」をお釣りのない紙幣感覚で使っていた時代を懐かしく思うのは私だけだろうか。「地元応援」を謳うなら、デジタル初心者を置き去りにしないための工夫や対策がもっと必要だろう。

（関口まり子）