ワクチン・レース

2022年2月19日（土）

コロナワクチン接種初回の予約は指定日時にヨーイドンで一斉に申し込む感じだったが、多少パソコン操作の心得があったおかげで比較的早い時期に接種を終えた。2回目の接種日は自動的に決められた。

その頃、地元の会合や立ち寄り先はワクチンの話題でもちきり。尋ねられるままに2回目を打ったと答えるとき、「私があなたにうつす可能性は減ったから安心してね」という意味合いを含んでいた、つもりだった。

その後だいぶ経って3回目。接種券が郵送された日にアクセスしたのだが、ネット予約できるところはおおかた満杯だった。電話はずっと「話し中」でつながらない。結局、これまで縁のなかった近所の医院で接種できることになった。

予約できたのに、ここしばらく行く先々で「3回目を打った」という会話を耳にするたび、競争に負けたような気がした。そうだったのか。2回目のときは自分自身が誰かを焦らせる側に立っていたのだと、今になって気がついた。

本日、3回目の接種終了。これで打ち止めということになるのかどうかはわからない。不安は消えないが、まずは慌てず騒がず、他者に思いを致せと自分に言い聞かせる。

（関口まり子）