『日本アニメーションの父』政岡憲三とアニメーションの現在 ― 帝京大学総合博物館企画展 | 府中まちコム
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作成日 2023.10.14

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

『日本アニメーションの父』政岡憲三とアニメーションの現在 ― 帝京大学総合博物館企画展

2023年10月14日(土)

小学生の頃、学級内でノートの隅に小さな絵を描き連ねて作るパラパラ漫画がはやった。笑い顔が泣き顔になったり、ロケットが飛び立ったりするのを見せ合ったのが楽しく、今でも、何かを動かしてみたいという気持ちになることがある。

アニメーションの歴史や技術の進化に興味が尽きない。関連の催しがあると気になる。で、京王線聖蹟桜ヶ丘駅からバスで15分ほどの高台にある帝京大学へ。日本のアニメの発展に貢献した政岡憲三(1898~1988)の活動や作品を中心に、アニメーションの過去と現在を紹介する展覧会開催中。

キャンパスは学園祭で賑わっていたが、展示会場では皆静かに資料に見入っていた。内容が盛りだくさんにもかかわらず、説明パネルは工夫がされていて読みやすい。

なかでも印象に残ったのは、1939年に制定、1945年に廃止された「映画法」の解説。国威発揚のため、ニュースと文化映画の上映を映画館の義務とし、芸術的作品については制作を禁じたという。もう少し詳しく知りたいと思った。

作品を鑑賞していると時間がすぐに経つ。最後の現代編にたどり着いたときには足も目も疲れていて、日本アニメの百花繚乱を実感させる豪勢な展示を適当に見飛ばした。ちょっと残念。

(関口まり子)