傘がない

2024年8月10日（土）
熱中症警戒アラート連発の日々。外に出るときはサングラスと日傘に頼る。昨日も、うだるような暑さの中、府中駅前の「ミッテン府中」に買い物に出かけたのだが、落としたのか置き忘れたのか、いつのまにか傘が消えていた。

炎天下を歩いて帰る気になれず、ショッピングセンターの入口に戻り、立ち寄った先を順々にたどっていったが見つからない。一箇所、「これでしょうか」と見せてくれた傘は別人のものだった。大して愛着があるわけではなかったが、失うと妙に惜しい。インフォメーションセンターにも行ってみたが、傘は届いていないという。

こうなったら新しい傘を買ってもいいかと、探し回った距離の何倍もうろついたが、どれも気に入らなかった。それで、汗をかきかき家に帰った。

今朝になって、地階で買った食品を袋に詰めるときに手から離したのではと思い至り、電話で問い合わせると「お客様の傘かどうかわかりませんが届いているようです」との返事。

教えられた窓口で示されたのは、まぎれもなく、わたしの傘。手に取ると少しガタついていて、そんなに執着するほどの品ではなかったなと思ったが、お店の方々と届けてくれた方に心のなかで手を合わせた。だいじにします…。

（関口まり子）