府中ダービー・ラグビー編

2012年12月8日（土）
　府中市内を拠点として活動するラグビートップリーグのチーム、サントリーサンゴリアス対東芝ブレイブルーパスの試合が味の素スタジアムでおこなわれた。市の広報で市民、市内在勤・在学であれば無料との情報はキャッチ済み。お天気も良く観戦日和でスタジアムへ向かう足取りも軽やかだ。

　学生時代、毎年冬に行われる高校ラグビーの試合をたまたまテレビで見ていて、選手たちの泥だらけになりながらもひたむきにプレーする姿に心を奪われた。おしくらまんじゅうのような体と体をぶつけあうスクラムから湯気が出ているシーンには驚き、どの方向にはずむかわからない楕円球のラグビーボールが勝敗を左右するおもしろさに引き付けられた。

　初めて就職した会社の社長が元ラガーマン、そして結婚した夫もラグビー好き。ライブで試合を観戦する機会も増え、運動が苦手な私も選手と一緒に風を切って走っている気持ちになりますますラグビーが好きになっていった。

　ラグビーの試合は応援も控えめだ。良いプレーには敵味方なくどよめきが起こり、ゴールキックを蹴る瞬間はスタジアム全体が静かになる。この緊張感がライブで試合をみる醍醐味のひとつだと思う。この日も試合の結果を左右するゴールキックが終了間際にあったが、無情にもボールはゴールを外れていった。試合結果は期待通りのシーソーゲーム15-14でサントリーが勝利。ユーミンの曲「ノーサイド」を思い出しながらスタジアムを後にした。

（前川純子）