立川断層はいつ動く | 府中まちコム
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作成日 2012.11.03

この記事の分類 府中絵日記, 自然・動植物

立川断層はいつ動く

立川断層の調査地図

地震調査研究推進本部の「立川断層帯の長期評価について」より

2012年11月3日(土)
国分寺駅ビル8階「Lホール」で全労済主催の講演会があった。題して『立川断層を考える』。講師は国立高校で教鞭をとる角田清美氏。ホールに着いたら長蛇の列で、あわてて後ろに並んだ。100名の予定が270名も集まったという。

活断層とは200万年から現在までに動いた断層をいう。もらった資料の中にある地図を見ると、立川断層は武蔵村山市から立川市、国立市を抜けて谷保駅の東側を通過し、甲州街道に突き当たる。そこからは推定だが、四谷から多摩市の関戸方面に向かい、多摩川を渡ったあたりで切れている。

一緒に参加した友人は住吉町に住んでいる。もし大地震が起きたらと思うと、やはり気になるようで、もちろん私も同じ関心から参加したのである。断層の上に住んでいると怖い気がするのだが、地震が起きた場合は活断層の上だけでなくその周囲数キロは同じような揺れに襲われるとのこと。つまり、断層の上に自宅がないからといって安心というわけではない。断層だけをむやみに怖がるのも筋違いらしい。

立川断層の活動周期は5000年くらいらしい。青梅の地層調査によると、前回の活動は1400~1800年前とされているというから、少なくとも自分の生きている間は大丈夫かと思う。しかし今後いつ動くかは誰にも判断できないので備えは必要だ。

日本は言わずと知れた地震国で毎日どこかで1回以上は必ず地震が起きている。地震は避けられない。発生を怖がるより、後の対策を考えておく方が賢明と痛感した。

(田中則夫)