府中刑務所の文化祭

2013年11月3日（日）
　毎年文化の日に開かれる府中刑務所の文化祭には好奇心をそそられる人も多いようで、市外に住んでいる友人たちから「いつやるの」と問い合わせを受けることもある。

　確かに、刑務所が異世界と感じている人々にとっては興味をそそられる行事に違いない。秋晴れの散歩日和の今日は、大勢の人が続々と刑務所の門の中に入っていった。「プリズンアドベンチャー」や麦飯食堂など、おもしろそうな呼び物は、早めに行かないと満員札止めになってしまう。

　受刑者が作った工芸品や家具の売り場も人気だ。どれも造りがしっかりしている。数年前、たまたまランチョンマットを探していたときだったので半月形の木製盆を数枚買った。繊細さには欠けるが頑丈そのものでまだ使っている。同じものをまだ売っていた。

　しかし、刑務所の文化祭は刑務所の仕事に従事する方たちのための文化祭で、受刑者と接触することは、当然だが、ありえない。刑務所で働く皆さんは日頃ストレスのたまる仕事をしているのだろうから、たまには笑顔で楽しんでいただきたい。ご苦労様。

（関口まり子）