雪国図書館

2014年2月8日（土）
　借りた本の返却期限がぎりぎりだったので、大雪の中、図書館へ向かった。仕事やレジャーの予定がなければ、荒天の時に外出して見物に行くのは楽しいと思える。物見高いほうだし、なんといっても、東京育ちに雪は珍しい。

　東京の雪は、積もっても「ベシャビシャグシャ」という水音混じりの雪でしかないのが普通だが、今回の雪はサラサラで、踏むと「ギュギュギュ」といって、スキー場で見た雪みたいで感動する。道を行く自動車は営業車ばかりで、タクシーなどはナンバープレートにつららを下げている。

　こんな日にわざわざ外出する人は少ないだろう、と思いつつ３階にあがったら、図書館は混雑していた。本当に、ルミエールの図書館はいつ行っても閑散としていることがほとんどない。だが、いつもと違ってこの日は、本が大好きな人だけでなく、私のように雪ではしゃぐ人が結構な数いたに違いない。

（浅田るい）