ふちゅうのまちの幸福論 | 府中まちコム
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作成日 2014.06.25

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

ふちゅうのまちの幸福論

グリーンプラザの協働シンポジウム2014年6月25日(水)
 夜、市民協働推進シンポジウムが開かれるというので府中グリーンプラザへ。490人収容のホールは、市の職員だけでなく、市外から来た人や、高校生、大学生まで、多様な人々で埋めつくされ、関心の高さをうかがわせた。

 基調講演を行った山崎亮さんは、自分たちで「まち」をつくろうと提唱している有名なコミュニティデザイナーだと、隣席の方に教わった。豊富な具体例と、ユーモアあふれる話しぶりで聴衆を魅了する。この人に府中のまちづくりを委託した方が早いんじゃないかと思ったくらい。

 トークセッションで印象に残ったのは、都市部の町内会加入率が住民の5割、6割にまで落ち込んでいるという指摘。まちづくりの主体となるのは、閉塞化しがちな町会組織の連合体ではなく、地域の枠を超えた協働の仕組みだという。

 もうひとつ、印象深いのは、スクリーンに表示された「もう寝てます」の文字。落語の、ごろごろ寝てばかりいる与太郎とご隠居の、「働け」「働くとどうなる」「金がたまる」「金がたまるとどうなる」「寝て暮らせる」というやりとりのオチだそうだ。

 幸福は、経済活性化や金持ちになることで得られるのではない。「まち」を元気にするのは、お金ではなく、人と人のつながりであり、まちづくりの基本はそこにあるという。

「なかなか、おもしろかったですね」と隣席のお方。同感。

(関口まり子)