2000年後も華は咲き | 府中まちコム
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作成日 2014.06.19

この記事の分類 府中絵日記, 自然・動植物

2000年後も華は咲き

修景池の蓮2014年6月19日(木)
 「郷土の森公園の修景池で大賀蓮開花」の報を目にした。この華を輪廻転生の象徴ととらえる人もおり、映画「千年女優」の構成および主題歌に組み込まれたこともある。蓮の見頃は4日間、しかも朝方に限られるので、映画のことを思い出し歌を口ずさみつつ、翌日の支度をした。

 早朝、眠気覚ましのコーヒー片手に修景池へ到着。午前6時45分にも関わらず大勢の人々が散歩がてら愛で、あるいは撮影に興じていた。輪に加わって例年より早めだという可憐な薄桃色をカメラにパシャリ。

 ある人が、数日前に降り注いだ雹で葉が穴だらけだと嘆いていたが、むしろその方が自然な感じや、なお凛々しく咲こうとする生命力の強さが付与され、蓮の持つ美しさと気高さがより引き出されているように感じた。
 
 大賀蓮は植物学者大賀一郎博士が千葉県落合遺跡で発掘された2000年以上前の種子を府中にて発芽させたもの。別名二千年蓮と呼ばれる通り、輪廻転生へ結び付けられるのは必然と池のほとり、博士の石碑の前でひとりごつ。

(永澤康太)