宮西町1丁目の埋蔵文化財発掘現場 | 府中まちコム
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作成日 2014.07.02

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記

宮西町1丁目の埋蔵文化財発掘現場

宮西町1丁目の遺跡発掘現場2014年7月2日(水)
 伊勢丹からコナミ方面に向かう通りの入口近くに放置されていた古家が取り壊され、しばらく草ぼうぼうの空地となっていたが、久しぶりに通りかかったら遺跡発掘調査をやっていた。

 府中駅南口の大規模再開発地域は建物の取り壊しがどんどん進んでいる。そこでも発掘が行われ、現地説明会が予定されたのだが、残念ながら雨で中止になってしまった。

 地面に掘られた丸や四角の穴のどこがそんなにおもしろいのかと言う人もいる。宝物がザクザク出てくるわけでもなし、土器の破片すら出たのかどうか…。

 フェンスのこちらから発掘の様子を眺める。飽きない。遺構の、きれいに何もない、その穴こそ、千年以上も昔に人々が住居を作り、生活を営んだ証拠なのである。

 そこに暮らした人々はいったい、どんなものを食べ、どんな服を着、どんな話題を口にしていたのだろうか。誰かを恋したり、ふられたり、争ったりしたのだろうか、我々と同じように。

(田中則夫)