「情報」から「物語」へ - たまら・び | 府中まちコム
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作成日 2014.12.26

この記事の分類 府中絵日記,

「情報」から「物語」へ - たまら・び

たまら・び86号2014年12月26日(金)
 地域の街づくりの場を提供する雑誌にと昨年リニューアルした季刊誌『たまら・び』。小平市を皮切りにいくつかの市を回って、府中市の番が来た。

 主婦、シニア、学生も混じえた市民を中心に行政やNPO団体も加わって、まずは企画会議。紹介したい場所や人を思いつくまま挙げていく。「府中といえば○○でしょ」「府中の○○はうまい」といった発言が多い。

 市内の飲食店を営業時間や値段も合わせて網羅的に紹介する情報誌は確かに重宝だが、そうした情報誌とは一線を画したところに『たまら・び』の真骨頂がある。結果的に、有名レストランやくらやみ祭りは登場しないことになった。

 ミーティングでは、歴史や伝統を評価する派と、アートの新しい動きに目を向ける派との間でシーソーゲームにも似た応酬があった。そうしてできあがったのが『たまら・び86』だ。

 慣れない取材や執筆に取り組んだ市民ライター達、寄り添うようにして市民チームをまとめあげた編集担当者の皆さん、お疲れ様。どの記事にも単なる「情報」では片付けられない、「物語」の世界が広がっていると、私は思う、参加者のひとりとして。

(関口まり子)