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作成日 2016.10.09

この記事の分類 府中絵日記, 美術・工芸

藤田嗣治展 - 東と西を結ぶ絵画

藤田嗣治展2016年10月9日(日)
府中市美術館の開館記念無料観覧日。午後のんびり出かけたら予想通り入場制限中。ロビーでは2人ずつの列が幾重にも折り返されていたので作品の前も押し合いへし合いかと思っていたが、静かにゆとりを持って見られる状態でほっとした。

 高齢者には無料も嬉しいが、ゆっくり鑑賞できるのが何よりありがたい。見終わった人が受付嬢に「遠くからはるばるやってきた甲斐がありました。ありがとう」と礼を言っていたが、藤田の絵に感動しただけではないのかもしれない。絵を見ること自体の楽しみも大きい。

 私の目当ては「アッツ島玉砕」だった。以前見たときと同じように圧倒されたが、それは多彩な作品のうちのひとつに過ぎないのだろう。今回展示されている、若い頃から晩年までの作品をたどっていくうち、藤田という画家の姿がくっきりと見えてくるような気がして、小気味良い疲れを感じた。

(田中則夫)