2018年1月15日(月)
味の素スタジアムの向かいにできた「武蔵野の森総合スポーツプラザ」のプールがきれい、マシンジム込みで3時間500円というお手頃価格、日によって50メートルレーンも使えると聞き、行ってみた。
立派な施設だ。係員も親切。だが何故か閑散としている。泳いだ後、シャワー室に風呂があるのはありがたかったが、他に誰もいないので、浴室を出て道なりに進んだら素っ裸でプールサイドに出てしまうのではないかとふと不安になる。そもそも入館ゲートからプールまでの長い道中、とまどいの連続だった。
ひるがえって府中市寿町の市民プール、築60年以上。お世辞にもきれいとは言えない。シャワーは冷水。洗面台は共同炊事場然としているし、もちろんドライヤーも水着乾燥機もない。が、建物入口からプールサイドまでの道筋で迷うことはない。間にドアが1枚もないのに不安はない。だからというわけではないが、ファンは多い。
建物は生きも死にもする。育てることもできる。育てるのは人である。わずか2週間のイベントのために巨額を投じて造った総合スポーツ施設が60年後どう育っているのか、楽しみである。私は見られそうにないが。
(関口まり子)