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作成日 2018.01.22

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記, 自然・動植物

雪のある街を

雪の日のけやき2018年1月22日(月)
 午後から降雪の予報はハズレ、仕事を始める時間には降り始め、昼休みには積り始めて、みるみるうちに雪国になってしまった。帰りのバスはいつ来るか分からない。装備は完璧なので、徒歩で帰宅する。ひと気がないのをこれ幸いと、鼻歌を歌いながら雪を踏んで行く。

 ケヤキ並木は樹氷並木になっていた。あまりの美しさにぼんやりと眺めていたら、バーンと大きな音がして樹氷の下で車がくるくると回転していた。ああ、非日常。

 翌日はうって変わっての冬晴れの朝。でもバスは定刻通りに来ないから、残雪の道を生涯学習センターまで歩く。住宅街は除雪されていないのに、府中の森公園にはきちんと道ができていた。

 林の中を歩いていくと、あちこちで激しく雨だれの音がして、樹木に積もった雪が溶けてドサッと落ちていく。世界が崩壊していく時はこんな感じなのかな、空は青くてきれいだな、世界は美しくて勿体無いな、と思う。

(浅田るい)