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作成日 2019.09.21

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

認知症とユマニチュード

認知症とユマニチュード

2019年9月21日(土)

 幸町の個人宅で開かれているコミュニティカフェで認知症ケア技法、ユマニチュードの勉強会があると聞き、訪ねた。

 開発したフランス人が来日し、介護施設で実践した様子がTVで放映されたとき、偶然その番組を見た。最初は「外国人への憧れが認知症の人にも潜在的にあるのでは」とか「日本人はあんなにハグしない」などと思ったが、不機嫌で誰とも口をきかず、意思疎通ができないと思われていた女性が介護者の働きかけを経て笑顔を見せ、声を発したときは驚いた。

 勉強会では話し合いの前に皆でDVDを見た。印象に残ったのは、認知症の人は視力と関係なく認識できる範囲が非常に狭いということ。トイレットペーパーの芯2本を双眼鏡のようにして覗くのと同じで、すぐ隣にいる人の姿も足元の段差も見えない。見えない場所からの声は暴力的に聞こえ、不安や恐怖を感じるという。

 ユマニチュードの基本は見る、話す、触れる、立つという働きかけによって、相手を大切に思っていると伝え続けることだという。自分が必要とされる存在だと感じられれば心は落ち着き、双方の負担も減る。

 互いを尊重することで介護が成り立つとする考え方は、認知症に限らず、地域社会に暮らす人間どうしの関わりにも通じると感じた。

(関口まり子)