写真で振り返る府中タイムスリップ展

2022年1月3日（月）

大國魂神社に初詣と思い立って家を出たが、参道は人でいっぱい。行列を横目に近くの商業施設「ミッテン」に入る。初詣の帰りか、こちらもたいへんな賑わいだ。

9階のフードコートに行った。セルフサービス形式の飲食用スペースを取り囲む仕切り壁に「写真で振り返る府中タイムスリップ展」と称して今昔の府中の街の写真が展示中。今は暗渠となっている川の姿や舗装されていないケヤキ通りの風景など、府中出身でなくても郷愁をそそられた。

かつて府中駅前に広がっていた路地裏商店街の情景を伝える写真もある。一帯が「くるる」「ル・シーニュ」「ミッテン」へと姿を変えていくのを、府中に越してきてから同時進行的に目にしてきたが、写真を見て、その変貌ぶりにあらためて驚く。来し方行く末を思わずにいられない。

壁に沿って展示をたどっていくと、フロアの端の方に「小上がり」と称する、靴を脱いで上がるスペースにぶつかった。子連れの休憩所らしい。調乳用の無料温水器が設置されている。子守唄を歌いながら赤ちゃんをあやしている若い父親がいて、孫を連れたお爺さんもいる。世の中は着々と変わっていくのだなあと感じた。

（関口まり子）