映画は色々なものを写し出してくれる鏡 | 府中まちコム
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作成日 2022.03.17

この記事の分類 府中絵日記, 映画評

映画は色々なものを写し出してくれる鏡

2022年3月17日(木)

1940年前後から1950年代の前半アメリカ映画の中で多く作られた西部劇(DVD)が発売されたおかげで、多くの西部劇を見ることができ、そのおかげでオールドファンの方も懐かしい映像をもう一度楽しめることになったと思います。

その西部劇を見ていると必ずと言っていいほど、インディアン(先住民族)の人達が登場します。新たに入植してくる人達との戦いの歴史でもあるかのように、多くの血が流れていくというドラマが写し出されています。

こうしたドラマは他国の話のように思われがちですが、日本においても先住民族の方達がいます。アイヌと沖縄の人達です。ともに言語や文化に独自のものを持っています。そして本土の人達、江戸時代から明治にかけて、武力によって支配される(同化政策)という悲しい歴史があります。

今現在でもアイヌの血をひいている人達や芸能人もいます。そしてアイヌの文化にふれられる機会として、ウポポイの施設が北海道白老町にあります。いつしか忘れがちになっている歴史を、想い出させてくれた西部劇にふれて、インディアンの人達の顔や姿が、どこかアジア人に似ているなと、親近感を感じながら、映画という鏡は色々なものを感じさせてくれるものだなと思いました。

(佐藤基容志)